Bilateral Arm Amputee Putting On Their Prostheses Without Help 上肢切断の患者さんを担当する可能性がある義肢装具士、作業療法士、リハ医の皆さんに見てもらいたい動画です。 両側の上肢切断者は片側に比べて格段に大変なことが多くなります。つまり一…
義足処方例シリーズです。 今回は低活動両下肢切断(大腿切断と下腿切断)用の義足についての解説です。 あくまで一例です。これだけが正解というわけではありません。 血管原性の切断です。もともと右大腿切断でしたが、しばらくして病状の悪化により左下腿…
用語についての解説です。 ジニウムやC-Legといったコンピュータ制御の膝継手を電子制御膝継手と言います。 電子制御膝継手はコンピュータ制御膝継手とも呼ばれます。 似た言葉に電動膝継手というものがありますが、これは電子制御膝継手と区別して使わなけ…
標準的な前腕筋電義手です。 ユーザーさんは子育て世代の女性で、能動義手も併用(フックもハンドも)しています。 仕事でも家でも義手をフル活用されています。筋電義手は主に休日に使っています。 断端が健側比83%で長めなところが特徴です。 断端が長い…
例えば内反膝や外反膝のように下肢のアライメントに変形を伴っている方で、ピンロック式の懸垂を選択される場合はスライダーというパーツを入れることをおすすめしています。 その理由の説明になるであろう単純X線写真を共有します。 本来シリコーンライナー…
義足に比べると少ないですが、義手の処方例もまとめておきます。 随時追加していきます。 (2020/12/25)1つ追加しました。 gisokutogishu.hatenablog.com gisokutogishu.hatenablog.com gisokutogishu.hatenablog.com gisokutogishu.hatenablog.com
義足の処方例の記事が溜まってきて、このブログ内でどこに行ったかわからなくなりつつあるので、こちらにまとめておきます(随時更新していきます) 仮義足の処方例になります。 gisokutogishu.hatenablog.com gisokutogishu.hatenablog.com gisokutogishu.h…
大腿義足の処方例です。仮義足です。 切断原因:糖尿病 神経障害合併 視力障害合併 健側に糖尿病足変形あり 活動レベル:K2〜3レベル 活動レベルは微妙で、まだ若いので本来K3レベル相当なのですが、合併症がいろいろあるためにK2レベルとも考えられます。 …
骨直結型義足とは 骨直結型義足のメリット 骨直結型義足のデメリット 骨直結型義足とは 骨直結(Osseointegration)というのは、切断術後の断端の骨の中にインプラントを挿入し、そこに義足を接続することを指します。このような義足のことを骨直結型義足(O…
70代女性 活動レベル:K3 長断端(70%) 断端が長い場合に困ることは2つあります。 1つ目は足部パーツを設置するスペースが狭いということです。選択できる足部パーツが限られてしまいます。 この症例のように低床足部しか入らなくなります。 2つ目はアライ…
仮義足処方例 活動レベル:K3 糖尿病なし 懸垂方法:ピンロック式 シリコーンライナー:デルモウェーブ 足部:アシュア(オズール) 足底装具を治療用装具として処方(健側足部に扁平足があったため) 靴:Re-Lifeサポート02 7E は自費購入www.tokutake.co.jp…
認知症は義足の適応を難しくする要因の一つです。 なぜなら義足を自分で管理する(自己管理)ことができなくなるからです。 ライナーをいつも正しく装着するとか、義足の向きを間違わずに履くとか、認知症の方を見たことがない人には想像がつかないような問…
仮義足処方例 両下腿切断 上肢切断も合併 活動レベル:K3 しばらく前の症例です。 上肢切断に対しては能動義手(仮義手)を処方しています。 このような症例の懸垂方法はピンロック式がいいでしょう。 PTBカフベルト懸垂はベルトを手で留めねばならず、上肢…
サイバスロンという義肢を装着した状態で日常生活のパフォーマンスを競う大会がスイスで行われました。 この大会は義肢部門だけでなく電動車いすやブレイン・マシン・インターフェース部門もあります。 最先端の技術がヒトの生活にどれくらい役立てるかを競…
義足ユーザー(切断者)は自身の体重を管理しておくことが大切です。 なぜかと言うと、体重が断端の大きさを間接的に示す数少ない指標の一つだからです。 断端の大きさはソケットとのフィッティング(適合)に影響します。 私の感覚では2〜3kgくらいの増減な…
能動義手のVC(随意閉じ式)の手先具を試しました。上の写真の右側のものです。VCはVoluntary Closingの略です。 今回とある業者さんにお借りして作業療法士とともに試させてもらいました。 左側の写真はVO(随意開き式)で、日本で使われている能動義手フッ…
リハビリに使う平行棒は各社から販売されていますが、義足リハに適した平行棒とはどんなものなのでしょうか? まず義足で歩く場合、義足が地面に擦ってしまわないように気をつける必要があります。 特に大腿義足でこれは大切なことです。 大腿義足歩行では、…
80代男性 糖尿病合併 Kレベル:K1 目標移動能力:屋内をピックアップ歩行器を使って義足歩行自立 義足の着脱を自立することやシリコーンライナーの管理を自立することもリハビリの大きな目標の一つでした。 約3ヶ月で目標を達成して退院されました。 1D10ダ…
肩甲骨の動きを整理してみます。 肩甲骨の動きはなかなか普段意識することがないかもしれません。 義手、特に肩能動義手や上腕能動義手を操作をする際に肩甲骨の動きは重要です。 日本整形外科学会や日本リハビリテーション医学会が監修する関節可動域の定義…
世の中で一番よく使われているのはピンロック懸垂という懸垂方法ですが、低活動下腿切断者はPTBカフベルト懸垂の方が安全と考えています。 その理由は、低活動の糖尿病患者さんはピンの向きを適切に合わせる、ライナーの先端空気を入れないようにライナーを…
糖尿病を原因とした切断者の断端は、皮膚が弱いから特別柔らかい素材のライナーにした方がよい!?といった話を聞くことがあるのですが、これは違うと私は思っています。 皮膚そのものが弱いというわけではなく、皮膚に感覚障害を伴っているため痛みを感じに…
切断術後の仮義足リハビリテーションではソフトドレッシングといって、断端を適度な圧で圧迫するという治療が行われます。 目的は断端の成熟(腫れを引かせる)を進めるためです。 今年の5月にこちらに記事にしました。 gisokutogishu.hatenablog.com この時…
私は自分が処方した義肢・装具は義肢装具士さんにお願いして見積もりを確認させてもらうようにしています。 それを見るとなかなか厳しい現実が見えてきて、義足のチェックソケットを何度も作り直すようなお願いはできないなと思います。何回作ってもチェック…
糖尿病性神経障害をチェックする簡単なテストとしてIpswich Touch Testというものがあります。 tyabu7973.hatenablog.com どのようなテストかというと、 患者に閉眼してもらい、第1・3・5趾の指先を、検者の指先で1-2秒軽く触れる 6カ所の接触で2カ所以上…
義足・義手ユーザーの中で「労災の人は欲しいパーツが手に入っていいよね」という声はよく聞かれるところです。 一方、手帳(障害者総合支援法に基づく支給)の人、つまり労災以外の人で病気や事故により足を失くされた人は欲しいと思っても必ずしもそのパー…
下腿切断の切断部位について。どのレベルで切断するのが理想なのか義足のリハビリを担当する医師の立場で書きたいと思います。 下腿切断の切断レベル ※ 上の図は骨の切断レベルです。これに軟部組織の分を加えると、実際にはこれより長い断端になるのでご注…
サイム切断とは サイム切断のメリット 断端長が長いため、てこの作用により正常に近い歩行能力をもつ→× 断端末端部が膨隆しているためソケットの懸垂が容易である→× 断端の状態が安定している→× 断端に荷重性がある→○ サイム切断のデメリット 断端末端部の膨…
サイム切断 サイム切断のキャストソケット サイム切断ではチェックソケットを作ることができない キャストソケットを作った時の注意点 サイム切断の仮義足 サイム切断 サイム切断 https://link.springer.com/article/10.1007/s00402-003-0622-9/figures/3 サ…
義肢(義足・義手)の歴史は古く、それこそ紀元前から義足は使われてきました。*1*2 それなのに、義肢医療の分野はそこまで進歩していません。 昔は足に大きな怪我を負ったり、感染症を発症したりしたら、足を切らざるを得ませんでした。 近年の医学の進歩に…
切断直後の断端は腫れていることが多いです。下の図でいうと、左の状態です。 下腿切断の断端(https://www.physio-pedia.com/Pre-Fitting_Management_of_the_Patient_with_a_Lower_Limb_Amputation) この形状のことを何と呼ぶか? 正しくは球根状と言いま…