義足と義手のリハビリテーション

切断のリハビリテーション医療

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

【義足処方例】両下肢切断(大腿切断と下腿切断)K1レベル(超低活動)

義足処方例シリーズです。 今回は低活動両下肢切断(大腿切断と下腿切断)用の義足についての解説です。 あくまで一例です。これだけが正解というわけではありません。 血管原性の切断です。もともと右大腿切断でしたが、しばらくして病状の悪化により左下腿…

【用語】電子制御膝継手 コンピュータ制御膝継手

用語についての解説です。 ジニウムやC-Legといったコンピュータ制御の膝継手を電子制御膝継手と言います。 電子制御膝継手はコンピュータ制御膝継手とも呼ばれます。 似た言葉に電動膝継手というものがありますが、これは電子制御膝継手と区別して使わなけ…

【前腕筋電義手】女性ユーザーの筋電義手

標準的な前腕筋電義手です。 ユーザーさんは子育て世代の女性で、能動義手も併用(フックもハンドも)しています。 仕事でも家でも義手をフル活用されています。筋電義手は主に休日に使っています。 断端が健側比83%で長めなところが特徴です。 断端が長い…

【義足アライメント】単純X線写真から見たスライダーの必要性

例えば内反膝や外反膝のように下肢のアライメントに変形を伴っている方で、ピンロック式の懸垂を選択される場合はスライダーというパーツを入れることをおすすめしています。 その理由の説明になるであろう単純X線写真を共有します。 本来シリコーンライナー…

【まとめ】義手の処方例

義足に比べると少ないですが、義手の処方例もまとめておきます。 随時追加していきます。 (2020/12/25)1つ追加しました。 gisokutogishu.hatenablog.com gisokutogishu.hatenablog.com gisokutogishu.hatenablog.com gisokutogishu.hatenablog.com

【まとめ】義足の処方例

義足の処方例の記事が溜まってきて、このブログ内でどこに行ったかわからなくなりつつあるので、こちらにまとめておきます(随時更新していきます) 仮義足の処方例になります。 gisokutogishu.hatenablog.com gisokutogishu.hatenablog.com gisokutogishu.h…

【義足処方例】大腿切断 K2〜3レベル NK6とプラグつきローテータ

大腿義足の処方例です。仮義足です。 切断原因:糖尿病 神経障害合併 視力障害合併 健側に糖尿病足変形あり 活動レベル:K2〜3レベル 活動レベルは微妙で、まだ若いので本来K3レベル相当なのですが、合併症がいろいろあるためにK2レベルとも考えられます。 …

骨直結型義足(Osseointegrated prosthesis)

骨直結型義足とは 骨直結型義足のメリット 骨直結型義足のデメリット 骨直結型義足とは 骨直結(Osseointegration)というのは、切断術後の断端の骨の中にインプラントを挿入し、そこに義足を接続することを指します。このような義足のことを骨直結型義足(O…

【義足処方例】下腿切断で断端が長い場合の義足 スライダーの活用

70代女性 活動レベル:K3 長断端(70%) 断端が長い場合に困ることは2つあります。 1つ目は足部パーツを設置するスペースが狭いということです。選択できる足部パーツが限られてしまいます。 この症例のように低床足部しか入らなくなります。 2つ目はアライ…

【義足処方例】下腿切断 K3レベル ピンロック懸垂

仮義足処方例 活動レベル:K3 糖尿病なし 懸垂方法:ピンロック式 シリコーンライナー:デルモウェーブ 足部:アシュア(オズール) 足底装具を治療用装具として処方(健側足部に扁平足があったため) 靴:Re-Lifeサポート02 7E は自費購入www.tokutake.co.jp…

認知症がある場合の義足処方

認知症は義足の適応を難しくする要因の一つです。 なぜなら義足を自分で管理する(自己管理)ことができなくなるからです。 ライナーをいつも正しく装着するとか、義足の向きを間違わずに履くとか、認知症の方を見たことがない人には想像がつかないような問…

【義足処方例】両下腿切断 K3レベル ピンロック懸垂

仮義足処方例 両下腿切断 上肢切断も合併 活動レベル:K3 しばらく前の症例です。 上肢切断に対しては能動義手(仮義手)を処方しています。 このような症例の懸垂方法はピンロック式がいいでしょう。 PTBカフベルト懸垂はベルトを手で留めねばならず、上肢…