義足と義手のリハビリテーション

切断のリハビリテーション医療

大腿義足

高活動者向け大腿義足処方例と大腿義足ソケットの処方方針

最近の大腿義足の処方例です。 切断原因は労災事故による外傷です。 仮義足(訓練用仮義足)になります。 K4レベルの患者さんだったため、処方内容は高活動者向けの構成になっています。 ソケットの形状:IRC 懸垂方法:ピンロック シリコーンライナー:義足…

大腿義足のターンテーブル

ターンテーブル 大腿義足にはターンテーブルというパーツを入れることが多いです。英語ではlocking positional rotatorと言います。 ターンテーブルは右の写真のように義足の下腿を180度回転させて上下逆さまにできるパーツです。 これがあると靴を脱ぎ履き…

パラ陸上のT63クラス(大腿切断含む)では膝離断の選手が有利

大腿義足の人がパラリンピックに出る場合、クラス分けでT63に分類されます。 このT63というクラスは大腿切断の他に、膝離断や股離断の選手も含まれます。 https://jaafd.org/pdf/top/classwake_qa_rr.pdf パラスポーツのクラス分けはどこかで線引きしないと…

高齢者の大腿義足に吸着式ソケットが適さない理由

吸着式は断端と義足の一体感が他の懸垂方法より優れているので、うまくいけばこの懸垂方法がいちばんいいです。 吸着式のソケットは図のようにバルブが付いているのが特徴です。ここから空気が排出されて断端とソケットが一体化する仕組みになっています。 …

コンピュータ制御膝継ぎ手のイールディング機構

youtu.be コンピュータ制御膝継手ジニウムのイールディング機構が膝折れを防いでくれている様子です。 イールディングが効いてジワッと曲がるため、右足を付く時間があり、膝折れを防いでくれています。 この動きができることが義足の膝継ぎ手にとってとても…

【義足処方例】大腿切断 K2〜3レベル NK6とプラグつきローテータ

大腿義足の処方例です。仮義足です。 切断原因:糖尿病 神経障害合併 視力障害合併 健側に糖尿病足変形あり 活動レベル:K2〜3レベル 活動レベルは微妙で、まだ若いので本来K3レベル相当なのですが、合併症がいろいろあるためにK2レベルとも考えられます。 …