義足と義手のリハビリテーション

切断のリハビリテーション医療

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

仮義足で吸着式ソケットは避けた方が無難

吸着式は断端と義足の一体化を考える上で一番理想的な懸垂方法です。 大腿義足であっても下腿義足であってもそうです。 しかし、仮義足でこの懸垂方法はおすすめしません。 なぜなら仮義足の時期は断端の大きさが刻一刻と変わる(成熟する)からです。 吸着…

高齢者の大腿義足に吸着式ソケットが適さない理由

吸着式は断端と義足の一体感が他の懸垂方法より優れているので、うまくいけばこの懸垂方法がいちばんいいです。 吸着式のソケットは図のようにバルブが付いているのが特徴です。ここから空気が排出されて断端とソケットが一体化する仕組みになっています。 …

【用語】腰バンド、吊り帯(吊帯)、シレジアバンド

義足の懸垂用部品の名称について。厚生労働省の資料*1より。 今はパーツの進歩もあり、あまり使われなくなった部品です。 臨床ではめったにお目にかかることはないと思いますが、リハ科医師は知っておいた方がいいかと思います。 先日、91歳の下腿切断(義足…

義足パーツはユーザーのためにダウングレードが必要なことがある

超低活動(K1レベル)の大腿切断かつ下腿切断者の義足です。 もともと左下腿切断のみだったのですが、今回、病期の進行により反対側の足が大腿切断となりました。 全身の身体機能低下が著しく、介助で立位をとらせられれば上出来というレベルでした。糖尿病…