吸着式は断端と義足の一体化を考える上で一番理想的な懸垂方法です。
大腿義足であっても下腿義足であってもそうです。
しかし、仮義足でこの懸垂方法はおすすめしません。
なぜなら仮義足の時期は断端の大きさが刻一刻と変わる(成熟する)からです。
吸着式ソケットは適合が甘いと義足が脱げてしまうのが欠点です。
歩いている途中に義足が脱げてしまったら大惨事につながりますよね。
断端とソケットの適合がシビアなのが吸着式ソケットなのです。
そのため、断端の大きさが変わり続ける仮義足のタイミングではリスクが高くおすすめできない、というわけです。
吸着式ソケットにするなら断端の状態が落ち着いてきた本義足からがいいでしょう。
義足の懸垂方法についての解説はこちらをどうぞ。