義足と義手のリハビリテーション

切断のリハビリテーション医療

義足ユーザーは体重を定期的に測定することが大切

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義足ユーザー(切断者)は自身の体重を管理しておくことが大切です。

なぜかと言うと、体重が断端の大きさを間接的に示す数少ない指標の一つだからです。

断端の大きさはソケットとのフィッティング(適合)に影響します。

私の感覚では2〜3kgくらいの増減なら断端袋やソケットの修正でなんとかなるけど、5kg増えたり減ったりするとソケットを作り直さざるを得なくなってくると思います。

断端の周径を自分で測ってもいいのですが、退院後もそんなことをする切断者はいません。

自分で簡単にできるのも大きいです。面倒なことは大抵続けられなくなります。

そのため、私は仮義足リハビリテーションで入院している時から患者さんに体重測定を習慣化するよう促しています。外来通院に移行してからも診察時には患者さんに体重を聞いています。

義肢装具士も何となく体重増えたよね?減ったよね?と聞くのではなく体重は今何キロですか?と数字で聞くようにしたほうがいいです。

糖尿病の患者さんにとっても体重の管理は血糖値の管理にもつながりますので有用だと思います。糖尿病で足を失ってもまだまだ義足を装着して元気に過ごしたい方は体重の維持がとても大切なので、ぜひ体重測定を習慣化していただければと思います。