義足と義手のリハビリテーション

切断のリハビリテーション医療

糖尿病

低活動の下腿義足(仮義足)でカフベルト懸垂を推奨する理由

世の中で一番よく使われているのはピンロック懸垂という懸垂方法ですが、低活動下腿切断者はPTBカフベルト懸垂の方が安全と考えています。 その理由は、低活動の糖尿病患者さんはピンの向きを適切に合わせる、ライナーの先端空気を入れないようにライナーを…

糖尿病下腿切断者に適したライナーとは? 糖尿病患者さんは皮膚が弱いという誤解

糖尿病を原因とした切断者の断端は、皮膚が弱いから特別柔らかい素材のライナーにした方がよい!?といった話を聞くことがあるのですが、これは違うと私は思っています。 皮膚そのものが弱いというわけではなく、皮膚に感覚障害を伴っているため痛みを感じに…

Ipswich Touch Test(イプスウィッチタッチテスト):糖尿病神経障害の有無を調べられる簡易テスト

糖尿病性神経障害をチェックする簡単なテストとしてIpswich Touch Testというものがあります。 tyabu7973.hatenablog.com どのようなテストかというと、 患者に閉眼してもらい、第1・3・5趾の指先を、検者の指先で1-2秒軽く触れる 6カ所の接触で2カ所以上…

糖尿病で足を失わないためには足潰瘍の予防が重要 - 2021年3月更新【NEJM】糖尿病足潰瘍のレビュー論文

糖尿病は下肢切断の原因の一つです。 なぜ糖尿病で下肢切断に至るのか? NEJM論文Diabetic Foot Ulcers and Their Recurrenceの以下の図が大変分かりやすかったのでご紹介します。 https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMra1615439 ① 糖尿病が悪化 ②-1 …