義足と義手のリハビリテーション

切断のリハビリテーション医療

サイム切断の義足リハの進め方

サイム切断

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サイム切断

https://link.springer.com/article/10.1007/s00402-003-0622-9/figures/3

サイム切断のキャストソケット

下腿義足と同様にまずはキャストソケットで開始します。

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サイム切断のキャストソケット

サイム切断の義足は有窓式と言って、ソケットに窓を作らないといけません。

これは断端が先太りになっているからです。

サイム切断ではチェックソケットを作ることができない

サイム切断ではチェックソケットを作ることができません。なぜならシリコーンライナーを使わないからです。基本的にチェックソケットはシリコーンライナーを使う場合に作ることが認められているソケットです。

いきなり仮義足を作らないようにした方がいいです。なぜならサイム切断の断端も成熟して痩せてくるからです。いきなり仮義足を作ってしまうと、入院リハビリを終える頃にはその仮義足は合わなくなっています。

キャストソケットを作った時の注意点

サイム切断は断端が長いので上の画像のような義足を作ると長さの帳尻を合わせなくてはいけません。

そのため健側の靴に補高をします。

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健側の補高

これでとりあえず立位・歩行訓練ができる準備が整いました。

サイム切断の仮義足

しばらくキャストソケットでリハビリを続け、1ヶ月位で仮義足に移行できると良いと思います。

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サイム義足

サイム義足は下腿義足に比べて不利な点がいくつかありますが、これについてはまた後日記事にしたいと思います。