当院では、下腿切断の仮義足リハで使うシリコーンライナーはある程度決まったものにしています。
基本的に、オズール社のデルモウェーブというライナーを処方するようにしています。
デルモウェーブの特徴はやわらかいことと、ウェーブ構造になっているので膝が曲げやすく、断端の末端にかかる負担を和らげてくれることです。
仮義足の段階ではまだ断端の皮膚が弱いので、できるだけ断端に負担をかけないものにした方がいいです。そのため私はデルモウェーブを処方するようにしています。
カフベルト懸垂にする場合は、デルモクッションウェーブライナーというピンが付かないタイプのものがあるのでそれにしています。
もちろんたまにはオットーボックのライナーを使うこともあるのですが、原則としてはオズールのデルモシリーズを使っています。
義肢パーツは種類が多すぎて何を選んだらいいか分からない問題がありますので、パーツは厳選して使うことをオススメします。
そういう意味でも無難なデルモウェーブを基本とすると、義足リハが進めやすいです。
その他、各社からいろいろなライナーが出ていますが、本義足になったらもう少し幅を広げていろんな選択肢から選んでもいいと思います。
今日の話はあくまで仮義足での話です。