義足と義手のリハビリテーション

切断のリハビリテーション医療

【義足処方例】下腿切断(K1レベル)カフベルト懸垂

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80代男性

糖尿病合併

Kレベル:K1

目標移動能力:屋内をピックアップ歩行器を使って義足歩行自立

義足の着脱を自立することやシリコーンライナーの管理を自立することもリハビリの大きな目標の一つでした。

約3ヶ月で目標を達成して退院されました。

 

1D10ダイナミックフットはサッチフットのキールを短めにして踏み返しをスムーズにしたものです。サッチフットとほぼ同じと考えてください。

いわゆるエネルギー蓄積型の板バネのような足部は超低活動者には不向きだと私は考えています。超低活動者には安定性を重視してサッチフットやダイナミックフットのようなサッチ(SACH)足部を処方するようにしています。

PTBカフベルトですが、患者さんがベルトを留めるのに難渋していたため、義肢装具士さんにお願いしてベルクロで留める形にしてもらいました。

ライナーは足の保護も兼ねてクッションライナーを処方しています。私の勤務先ではPTBカフベルト懸垂の場合、原則クッションライナーを使っています。

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