切断者の活動レベルの表現方法にKレベル、Medicare Functional Classification Level(MFCL)というものがあります。
Kレベルはアメリカ合衆国の公的医療保険制度であるメディケアにおいて使われている移動機能を分類する指標です。
世界の義足関係の論文では、このMFCLやKレベルという分類が使われています。
実際の臨床ではK2〜K3の患者さんが多いと思います。
K4は当然義足の適応です。
K1であっても義足を活用することで生活しやすくなることはしばしばあります。
K2はT杖歩行、K3は杖なしのフリーハンド歩行の患者さんをイメージすると覚えやすいかもしれません。
余談ですが、なぜか日本の医学教育ではこのKレベルについて教えていません。義足の分野は関心を持つ医療従事者が少ないせいでしょうか。整形外科でもリハビリテーション医学でも教科書には載っていないと思います。私も誰かに教わったわけではありません。
少しずつこういう基本的な知識を広めていければと思います。
2022年10月 更新