肩甲骨の動きを整理してみます。
肩甲骨の動きはなかなか普段意識することがないかもしれません。
義手、特に肩能動義手や上腕能動義手を操作をする際に肩甲骨の動きは重要です。
日本整形外科学会や日本リハビリテーション医学会が監修する関節可動域の定義では肩甲骨ではなく、肩甲帯の関節可動域が記載されています。
肩甲帯の関節運動は屈曲、伸展、挙上、下制の4つです。
肩甲骨単体での関節可動域は定義されていません。これは、肩甲骨が体の中に埋まっていて体表から可動域を測定できる骨ではないので仕方がありません。
肩甲骨の動きは、挙上、下制に加えて内転(adduction, protraction)と外転(abduction,retraction)、上方回旋、下方回旋があります。
肩甲骨の動きは挙上、下制、内転、外転、上方回旋、下方回旋の6つがあると覚えておきましょう。