義足と義手のリハビリテーション

切断のリハビリテーション医療

【義足処方例】大腿切断(超低活動:K1) 固定膝継手とキスキット懸垂

仮義足です。

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大腿義足
  • 高齢女性
  • 超低活動(K1レベル)

この方のリハビリテーションの目標は義足を活用して屋内歩行とADL自立を確立することでした。

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懸垂方法はキスキット懸垂にしました。

健側下肢の筋力が弱いこと、ピン式ライナーの装着が難しそうだった(実際に試しました)ことからキスキット懸垂を選択しています。

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膝継手は3R31シッティングアシスト付固定膝というものを処方しました。

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この膝継手のいいところは内部に油圧のシリンダーが入っていて、座る時にゆっくり座ることができることです。

椅子に腰掛ける時にドスンと座ってしまうことを防げます。

健側下肢の筋力に不安がある方は検討してみるといい固定膝継手です。

 

足部はテリオンソフトという低活動者用の足部を処方しています。

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参考までに以下の症例も固定膝継手とキスキット懸垂でした。

膝継手はシッティングアシスト付きではなく普通の固定膝3R41でした。 

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