あいかわらず義足ユーザーの体重管理は義足を快適に履き続けるために大切だなあと思うことが多いので記事にしておきたいと思います。
義足ユーザーの断端は体重の影響を大きく受けます。
体重が増えれば断端は大きくなるし、体重が減れば断端は小さくなります。
一律に太ったらダメと言っているわけではありません。
大事なことは義足が履ける程度に自分自身で体重をコントロールするということです。
フィッティングのよい義足を作ることは義肢装具士の仕事ですが、いったん自分に合った義足を提供してもらったらそれを長く履き続けるために自身の体をコントロールすることはユーザーの仕事です。
義足はユーザーの変化に合わせてくれませんから、ユーザーが義足に合わせる必要があるということです。
とはいえ体重が一定だったとしても、だんだん義足のソケットというものは合わなくなってくるものです。
断端が痩せて形状が変わることを「断端が成熟する」と言います。
その場合は義足を作り直すしかありません。
幸い日本には補装具費支給制度という福祉制度が存在します。
合わなくなってきたら断端に傷ができますので、深手を負わないうちに義足を作り直すことをおすすめします。