コンピュータ制御膝継手Geniumジニウムのイールディング機構が膝折れを防いでくれている様子です。
何がすごいのか分かりづらいかもしれませんね。
イールディングが効いて膝がジワッと曲がるために、反対側の右足を付く時間があり、膝折れによる転倒を防いでくれているんです。
イールディングという機能は、健常者の動きで言うと大腿四頭筋の遠心性収縮に相当します。
健常の膝では、歩いていて急に止まると、勢いのまま膝が折れないようにグッと大腿四頭筋に力が入り、ガクッと膝が折れてしまうのを防いでいます。
この機能の代わりをするのがイールディング機構なのです。
コンピュータ制御のイールディング機構はどんな場面にも対応できるダイナミックな動きを可能にしてくれます。
非コンピュータ制御の通常の機械式膝継手だと、普通のユーザーはこの動きで膝がスコッと折れてしまい、正座するような格好で転倒してしまいます。
達人的に膝継ぎ手の使い方がうまい義足ユーザーさんは非コンピュータ制御の膝継ぎ手でも様々なことができます。
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