義足と義手のリハビリテーション

切断のリハビリテーション医療

コンピュータ制御膝継手の正しい呼び方

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義足のコンピュータ制御膝継手について原稿を頼まれていて、そろそろ書かかねばと思っている今日この頃です。

こういう原稿を書く時は自分が正しい用語を使っているか気をつけるようにしています。

また、日本の文献だけでなく海外の文献もできるだけ当たるようにしています。

コンピュータ制御膝継手というとイメージしやすいかもしれませんがこれを直訳してググってもコンピュータ制御膝継手にはたどりつけません。

では海外では果たしてどのように呼ばれているのでしょうか?

日本での正式な呼び名は何でしょうか?例えば義肢装具学会という義肢装具の分野では一番メジャーな学会での正しい用語はどうなっていて、リハビリテーション医学の分野ではどうなっているのでしょうか?

 

答えは

  • 義肢装具学会用語集では電子制御膝継手
  • リハ医学会の用語集ではコンピュータ制御膝継手
  • 海外の文献ではMicroprocessor-controlled prosthetic knee(MPK)

です。

 

僕の使い分けとしては、義肢装具学会の分野できちんとした文章を書く時は電子制御膝継手もしくはMicroprocessor-controlled prosthetic knee(MPK)と書くようにしています。一般向けに日本語の文章を書く時はコンピュータ制御膝継手と書くようにしています。

ちなみにリハ医学会の用語集はコンピュータ制御膝継手の英訳としてcomputer controlled knee jointと書かれているのですが、実際にこの単語が英語の文献で使われていることはほとんどありません。コンピュータ制御膝継手の英訳はMicroprocessor-controlled prosthetic knee(MPK)が適切です。

コンピュータなのかコンピューターなのか、単語の最後は伸ばすのか伸ばさないのかどっちが正しいかも気になったので調べてみたのですが、これはどちらでもよさそうでした。コンピューターにすると一文字余計に文字数が増えてしまうので、コンピュータの方を使った方がいいと思います。