下肢切断の患者さんをどれくらい受け入れているかを公開します。
私が勤務している病院の場合です。病棟は一般的な回復期リハビリテーション病棟です。
すべて仮義足リハビリテーション(はじめての義足)のための入院です。
やはり多いのは下腿切断で、次に大腿切断ですが、股離断や多肢切断も受け入れてます。
私が今の病院に赴任した2014年から、依頼された切断患者さんはできるだけ受け入れるという方針でやってきました。
自分のところの病院ではめったに切断の手術はありませんので、ほとんどが他の病院からの紹介です。
東京はもちろん神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬とさまざまな地域からご紹介いただいています。
おかげさまで義肢装具士、理学療法士、看護師、作業療法士の協力もあり、2019年は26人を受け入れることができました。
これは日本の中ではかなり多いほうじゃないかと思います(たぶん)。
しかし、さすがにこれくらいの人数が受け入れの限界かもと思っています。
全身状態の管理などリハビリ以外に大変なことも多いからです。
現在、切断の患者さんはドクターはほぼ私一人で診てますので、ぜひ若いドクターで義足リハの勉強をしたい方はうちの病院に来てくれると嬉しいです。
こちらは2019年の入院患者を切断高位と切断原因でまとめたものです。
DM、ASO、急性動脈閉塞といった血管原性によるものが多くを占めます。先進国の多くでは切断原因の大部分を血管原性が占めます。
当院でも昔に比べると血管原性の活動レベルの低い方が増えています。